私は金属アレルギーなんですが、正確に言うと、全身性金属アレルギーと言われるものです。
金属アレルギーは、アレルギーの原因物質から大まかに3種類に分けられます。
接触性金属アレルギー、全身性金属アレルギー、歯科金属アレルギーです。
それぞれについて解説します。
接触性金属アレルギー
いわゆる金属アレルギーというと、この接触性金属アレルギーが思い浮かぶかと思います。
金属を身につけたり接触したりしていると、主に接触箇所に湿疹などの症状がでるものです。
接触性金属アレルギーの主な原因
接触性金属アレルギーの原因としてトップクラスなのがピアスです。
ピアスは耳に穴を開けて金属を通すため、皮膚の表面ではなく、奥の真皮といわれる部分に直接金属が触れ、金属アレルギーになりやすいといわれています。
その他、金属製の時計バンド、ネックレス、ベルトのバックルなども、接触性金属アレルギーの原因としてよくあります。
そう商品以外でも、金属製のビューラーにかぶれることもありえます。
まぶたの皮膚は薄いので、かぶれやすいと言えます。
全身性金属アレルギー
食品に含まれる微量な金属に反応してアレルギー症状がでるものです。
私は全身性金属アレルギーなんですが、気付くまでだいぶ苦労しました。
接触性金属アレルギーに比べると全身性金属アレルギーはマイナーで、皮膚科ですぐに診断がつくとは限らないのです。
全身性金属アレルギーの主な原因
全身性金属アレルギーの原因は食品の中に含まれる微量な金属です。
特定の食品に反応しているわけではなく、含有している金属に反応しているので、原因となる食べ物は多岐にわたりますが、特に要注意な食べ物があります。
豆類とナッツ類です。
食品に含まれる金属は、ニッケルや亜鉛などいくつかあるのですが、豆やナッツは基本的にどの金属の含有率も高いとのこと。
全身性金属アレルギーの方は、基本的に豆やナッツは食べられないのではないかと思います。
歯科金属アレルギー
歯科金属アレルギーとは、その名の通り、歯の詰め物や矯正器具の金属にアレルギー症状を起こす金属アレルギーです。
接触性金属アレルギーと全身性金属アレルギーの両方の特徴を持っています。
つまり、口の中の詰め物や矯正器具の金属と接触している部分にアレルギー症状を出している場合と、詰め物が溶け出して体内に入ることで、口とは全然違う場所にアレルギー症状を起こす場合がありえます
歯科金属アレルギーの主な原因
歯科金属アレルギーの原因は歯の詰め物や矯正に使われている金属です。
歯の詰め物に金属を入れた場合、合金が使われることがおおく、その中に歯科金属アレルギーの原因になりやすいものがあります。
歯の矯正もワイヤーなどを使う場合、その金属が原因でアレルギーを起こす場合があります。
3種類の金属アレルギー(接触性・全身性・歯科金属)について
金属アレルギー、というと多くの方が思い浮かべるのは、装飾品や貴金属に反応し、肌が赤くなったり湿疹ができたりするものだと思います。
ピアスが原因で金属アレルギーになる、というのも一般的に浸透している知識だと思います。
また、最近では、歯科金属による歯科金属アレルギーもだいぶ知識として広まっている感じがあります。
それに比べて、全身性金属アレルギーは本当にマイナーで、皮膚科医でもよく知らない、または取り合ってくれない先生もいます(経験談です)
食べ物の中の微量金属で金属アレルギー症状を起こす可能性がある、原因不明の湿疹が、実は全身性金属アレルギーだった、という可能性は大いにある、ということが、もっと世間に広まればいいなと私は切に願っています。
それでは。