大学入学や就職で、一人暮らしをはじめる人は多いと思います。
まずしなければいけないのは物件選び。女性の一人暮らしは防犯には気をつけないといけません。
そんな中、女性専用マンションというものがあります。いかにも安心安全な気がしますよね?
女子大生の場合、親御さんが、あえて女性専用マンションを選ぶこともあるようです。
でも本当に、女性専用マンションなら安全かというと、そんなことはなく、危ない面があります。
今回は、女性専用マンションに住んでいた友人に実際あった話と、女性専用マンションに潜む危険性についてです。
これから女性専用マンションに住んでみようと考え中の方にはぜひ読んでいただきたいです。
女性専用マンションに一人暮らししていた女子大生に実際に起きた事件
私の友人の話です。
女性専用マンションに帰宅の際、建物入り口近くの物影に隠れていた犯人に後をつけられて、建物玄関のオートロックを突破され、襲われそうになりました。
なんとか部屋のドアを閉めて犯人を遮断するも、ドアをガンガンと叩かれものすごく怖かったそうです。
部屋の中から110番をして警察に来てもらい、犯人は逮捕され、友人は無事でした。
しかし怖くてもうその部屋では眠れなくなり、引っ越しました。普通の、女性専用ではないマンションに。
そのマンションは、建物玄関にはオートロック付き扉がある、セキュリティのある程度しっかりしたマンションでした。
そして、皮肉なのは、彼女は本当は違う部屋(普通のマンション)が良かったのに、親がその女性専用マンションにあえて住まわせていたということでした。
女性専用マンションに女性が一人暮らしすることの危険性
女性専用物件には、実は思わぬ危険性があります。
女性専用マンションを選ぶ際には、その危険性をしっかりと認識、確認してからの方がいいです。
女性専用マンションだから安心、ではないのです。
女性専用マンションだから危険、な面があります。
女性しか住んでいないことが外部の人間に明らかである
女性専用マンションは、特に建物外観に「女性専用」であると書いてあるわけではありませんが、出入りする住民の様子などを見ていれば、すぐに女性しか住んでいない女性専用マンションであることが分かります。
女性を付け狙おう、という犯人にとっては、どの扉を開けても出てくるのは絶対に女性である、ということであり、まさに格好のターゲットになってしまいます。
特定の人物を狙うストーカーではない、女性なら誰でもいいと考えている犯人にとっては、女性専用マンションは非常に狙いやすい物件です。
女性しか住んでいないため、助けが呼べないし、呼んでも誰もきてくれない
女性専用マンションに住んでいるのは当然全員女性です。つまり隣も、その隣も全員女性なわけで、万が一犯人に後をつけられる、侵入されるなどと言った非常事態に陥った時に、犯人と戦ってくれる人はほとんど誰もいない、という状態になります。
うかつに助けも呼びにくいし、呼んだところで怖いのはだれしも同じです。基本的には誰も助けに来てくれない、という絶望的な状況になります。
男性が進入禁止のため、念のため男性の友人などに来てもらう、などの対応もできない
女性の一人暮らしはどうしても不安な時があります。
最近不穏な気配がする、不審な人物がうろうろしている気がする、という、まだ被害前ではありますが不安な状況、というとき、一般の(女性限定ではない)マンションなどであれば、信用のおける(あくまで信用のおける人物限定です!)男性の友人などに一緒に部屋まで帰ってもらうとか、少し滞在してもらうとかいう手段をとることも考えられます。
しかし女性限定マンションでは、男性の入室は禁止されるため、この手段はとれません。
本当に部屋に帰るのが怖いとき、できるのはせめて女性の友人を呼ぶくらいで、最悪の場合には怖くて部屋に帰れなくなります。
女性専用マンションは危ない面があることをもっと知ってほしい
女性専用物件には女性しかいない上、男性が入ることすら許されないとなれば、さぞ安心だと思うのは、親心として理解できなくはないのです。
特に女子大生が初めての一人暮らしをする際に、親が女性専用マンションをすすめるパターンが多いようです。
実は、私も一人暮らしを始めるという時、父親から女性専用マンションをすすめられました。
しかし、個人を特定して狙った犯行ならともかく、女性なら誰でもいい、という犯人にとっては、女性専用物件は格好のターゲットです。
全ての住人が犯行対象であり、周囲の人間にも敵はいない、という状態です。
変な彼氏を作ってほしくない、男が入りびたるような生活をしてほしくないという心配がどうやら大きい親の視点からですと、この、不特定多数を狙う不審者の危険性、の観点が抜けている場合が多いです。
私も、私の友人にも、親に女性専用物件をすすめられた人は多かったですが、女性専用物件だから狙われる、ということに気付いていた親はほとんどいませんでした(危険が大きいので、気付いていたらそもそもすすめないのですが)
もちろん、普通のマンションでだって同様の危険はあります。ありますが、危険がある、ということを忘れているる人はいません。当然だからです。
女性専用物件の場合、まったく油断していた、頭になかった、なぜならここは男性進入禁止のはずだから、ということが、往々にしてあるのです。
また、どの扉を開けても女性である、どの扉を開けても男性が出てきて返り討ちに合う危険性がほとんどない、という、犯人にとって非常に有利な状況は、普通のマンションではあり得ません。
この犯人にとって有利な状況ゆえにか、女性専用マンションを狙う犯人は妙に大胆だったりもします。
男性進入禁止、を守ってくれる犯人なんていません。
女性専用物件は綺麗なことが多いし、セキュリティもしっかりしていることが多いです。
となりに変な人が住んでいて怖い、ということも少ないでしょう。
しかし危険はある、狙われる危険はむしろ多いかもしれない、ということを絶対に忘れないでほしいのです。
また、特に娘さんが大学で一人暮らしを始めるという親御さん、女性専用マンションに住まわせておけば安心だ、ということは決してないことを、ぜひ認識していただきたいです。
それでは