産後、様々な都合があって早期に職場復帰しなければならない、という方は結構いると思います。
そうなると心配になるのが母乳のこと。
職場復帰後もなんとか母乳育児を続けたい、全部ではなくてもミルクオンリーにはしたくないという場合、「職場で搾乳する」という選択肢があります。
私は半年ほど職場で搾乳を続けました〜
今回は、職場での搾乳のコツについて、実体験からお伝えします。
冷凍母乳の扱いなどについてはこちらをご覧ください。
職場搾乳のコツ1 搾乳機を使う
搾乳は素手で行うこともできますが、職場で、休み時間を割いて効率的に搾乳しようと考えるなら、搾乳機の導入は必須と考えます。
搾乳機には手動と電動があり、使い勝手は人それぞれです。
- 手動の搾乳機の特徴
-
- 音が静か
- 手が疲れる
- 電動の搾乳機に比べると安い
- 電動の搾乳機の特徴
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- 電子音が気になるかもしれない
- 手が疲れない
- 手動の搾乳機に比べると高価
私は職場で搾乳していた経験上、手動のもので十分だと思います。
私は、メデラの手動搾乳機を使っていました。
職場搾乳のコツ2 射乳反射を起こしてから一気に搾乳する
射乳反射という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
赤ちゃんが乳首に口をつけ、飲み始めるとその刺激が伝わって一気に母乳が出てくる、あの反応です。
搾乳の際にも、まずは射乳反射を起こして、母乳が出始めてから一気に搾乳をするのが効率的です。
射乳反射の起こし方は、手でマッサージする、搾乳機をあてて小刻みに吸引する、などが考えられます。
余程ぱんぱんに母乳をため込んでいなければ、射乳反射を起こしてからでなければ母乳はなかなか分量が取れません。
仕事中の搾乳は、気が急いてしまいがちですが、まずはしっかり射乳反射を起こすようにした方が合理的です。
職場搾乳のコツ3 搾乳量には固執しない
毎日絶対に400mlは搾乳する、などと決めてしまうと、思うように量が取れない時に焦ります。
人間は機械ではないですし、いつもいつも定量の母乳をきっちり確保する、というのは難しいものです。
私の搾乳生活は、次男の時で半年以上も続きましたが、非常に順調に搾乳できる日、なぜか分からないけれど全然母乳が取れない日、など様々でした。
搾乳という作業は、それだけでかなりきついものです。毎日続けるとなるとなおさらしんどい。
絶対にこれだけの量は取りたい、などと決めず、出来るだけ搾乳できればいいや、くらいに緩く考えておくのがおすすめです。
職場搾乳のコツ4 できれば午前午後で2回搾乳する
母乳というのは貯め込めばいい、貯め込めばその分搾乳できる、というものでもありません。
胸がぱんぱんに張っている状態が続くと、体が『母乳が余っている』ととらえて分泌量が減るとも言われています。
なので、長期的に搾乳を続けていくのであれば、搾乳は日中2回ほど(午前と午後)できるといいです。
搾乳時間をどれだけ取れるかは職場によると思いますし、日中2回となると持ち物も増えて大変です。
ただ、搾乳の量を維持するという観点では、2回搾乳がおすすめです。
職場搾乳のコツ5 持っていたほうがいいもの
職場での搾乳には、私は搾乳機の使用をおすすめしています。搾乳、そして冷凍母乳にする際の基本的持ち物とは別に用意しておいた方がいいなぁ、と思ったものは以下の通り。
- タオル
- 母乳パッド
- 念のための着替え
搾乳は母乳という液体を扱うので、ちょっと油断するとこぼれたりしてしまうので、タオルは必須です。
母乳パッドは念のためにいくつか予備を用意しておく方が安心です。さらに、予備の下着など着替えも念のため用意しておいた方が安心です。
特に仕事復帰の直後や月曜日などは、自宅で赤ちゃんに授乳していたペースに比べると授乳間隔(というより搾乳の間隔です)があくので、胸は張りがちです。
張っているだけならいいのですが、いつの間にか(気づかなかった経験あります)母乳がだだもれで慌てる・・・という事態もあり得ます。
搾乳生活に慣れるまでは、母乳パッドと念のための着替えがあったほうが安心です。
職場搾乳に授乳服は必要なのか?
職場での搾乳のために、授乳服は必要なのか気になりますよね。
私は、必須ではない、と考えています。
そもそも、職場で搾乳する、ということは搾乳できる環境が整えられている、という前提です。
一定時間、人目から遮断されたスペースが確保できているということですよね。
そのような隔離空間で搾乳ができるのであれば、トップスのすそを大胆にめくり上げる、または脱ぐ、ブラのホックは外す、などしてしまった方が、搾乳作業が楽です。
おすすめの服装としては、
- 上下服で、トップスはゆとりがある(まくり上げやすい)
- ワンピースの場合には、前開き
- フロントホックのブラ
この辺りだけ気をつければ、搾乳のために授乳服を揃えなければならない、ということはありません。
職場での搾乳のコツ まとめ
職場での搾乳は、道具や持ち物、服装、環境と気にしなければならない点が多いですが、やってやれないことはありません。
私は半年ほど頑張りました~
経験上、搾乳を続けるコツは以下の通り
- 搾乳機を使う
- 射乳反射を意識する
- 搾乳量には固執しない
- できれば午前午後の2回搾乳する
- 念のための着替えを準備
職場で搾乳するからと言って授乳服は必須ではないです。仕事に着ていくための授乳服をたくさん用意しなければならない、ということはありません。
職場での搾乳を続けていくのはそれなりに大変ですが、作業にはすぐになれますし、やってやれないことではありません。
母乳育児に固執する必要はないと思いますが、やっぱり母乳を続けたい、アレルギーの問題などで粉ミルクよりも母乳のほうがいい、という場合などは、挑戦する価値はあると思います。
それでは~